米Twitterの共同創業者、Evan Williams氏とBiz Stone氏が中心になって展開するインキュベーションサービスObviousは4月5日、傘下で開発中のパブリッシュプラットフォーム「Medium」を独立した企業として運営していくことを発表した。Stone氏が最近発表した新ベンチャー「Jelly」についても、間もなく詳細を発表するという。

ObviousはWilliams氏、Stone氏、それに元Twitter幹部のJason Goldman氏の3人が共同設立したハイテクベンチャー・インキュベーションサービス企業。Twitterのもう1人の共同創業者、Jack Dorsey氏とともに立ち上げた。

その後、TwitterのCEOをDick Costolo氏に譲った後の2011年に"リブート"したが、計画は明確にせず、「機能するものは何か、自分たちのキャリアにおいて何をしたいのかを探るために投資、インキュベーション、実験を開始した」と振り返る。その結果、プロジェクトの数を減らしてフォーカスを絞り込むことにしたと報告する。

Ovbiousは3人のコラボレーションであり、哲学であると説明、「人々による共同作業を通じて世界をより良くするのを支援するシステムを構築すること」と目標を説明している。

MediumはObviousのプロジェクトの1つで、開発中のパブリッシングプラットフォームとして2012年に話題となった。Williams氏はこの日、Mediumのサイトでブログを投稿。Mediumは現在独立した企業として運営されていると報告した。約30人がMediumにフォーカスしており、自身は98%の時間を費やしているという。

Obviousのポートフォリオについては、Medium、Jelly、BranchなどObviousのベンチャーに加え、Lift、Beyond Meat、GoodFitなどWilliams氏やStone氏が取締役を務めるベンチャーとも協業する。Branchはキュレーションされたディスカッションのためのプラットフォームで、2012年に発表された。Liftは目標達成や成果追跡のためのモバイルアプリ、Beyond Meatは植物性タンパク質を利用した食品の開発などを行う企業で、Good Fitは歯列矯正用素材などを扱う。