数学で自分をかわいく見せる「美人角」

さて今回のイベントでは、数学で自分をかわいく見せるファッションができているか、写真に撮った上での検証も数学体験の一環として行われたわけだが、これまた桜井氏が発見した「美人角」がポイントとなっている。美人角というのは、眉尻(眉の外側の端)と口角(口の端)を結ぶ2つの直線がアゴの下辺りで交差するので、その角度が45度だと美人が多い、というものだ。

画像16で、サポートで参加したリケジョOGの大学生の女性にモデルになってもらったが、左の眉が隠れてしまっているのでわかりづらいのだが、イメージはつかんでもらえるだろう。参加者の子たちは、みんな自分の顔を撮影してもらって、そのプリントアウトしたものに線を引いて分度器で測って、自分の美人角が何度なのかを調べたというわけだ。

画像16。左眉が隠れてしまっているのと、笑っているので少し口が横に開いているが、美人角とは○の角度のこと。女性の方は、メイクをする時に意識してみることをオススメする

もちろん、世の中できれい、かわいい、美人といわれている人全員が45度というわけではないし(テレビ番組で女性タレントのチェックをした時に、42~46度ぐらいの幅だった)、表情で変わってしまうのだが、自分が何度であるかということを知っておき、もし45度じゃない場合はメイクで調整してもいいし、自分が魅力的に見える表情を把握すればいい、というわけである。世の中、女性が眉毛のラインを描くのは普通だし、大人になったら公の場に出るときに口紅を塗ってない方が少ないわけで、調節などいくらでもできるというわけだ。

まぁ、高校生はまだしも中学生が化粧をするのはどうかと個人的には思うわけだが、将来化粧をするようになった時に、単にパーツごとに個別にメイクをするのではなく、美人角を意識しながら行うと、より美しく見せられるということを覚えておくといいのである。これを読んだ女性の方は確かめて見てほしいし、男性の方は奥さんや娘さん、彼女、ガールフレンドみんなに教えてあげてほしい。

というわけで、最後に参加者の子たちが今回の感想として最後に提出した「数学は~とわかった」をすべて紹介。これらの感想を、中高生女子が書くことができるようになる桜井氏の講演と、今回のイベントの楽しさやすごさが、何よりも実感できるはずだ。

  • 自分たちの目の前の"everything"
  • 世界のすべての謎を解く人から生まれた直感
  • 世界の支配者である
  • すべての根本である
  • 難しい
  • 心と向き合う学問
  • 広く使われているものなんだ!
  • 数学ではない!!
  • 絶対に簡単にならない
  • 誰でも理解できる世界共通語
  • 宇宙!!
  • 美の基礎
  • 身の回りものとつながっている
  • 生活に欠かせないもの
  • 美しさと深く関わっている
  • 私たちの身近にある!!
  • すべてだ
  • 無限
  • 身近にある
  • 身の回りにたくさんある
  • 難しくて当たり前
  • すべての原点
  • 身近にたくさんある
  • 奥が深すぎる
  • 自分が思っていたよりも私たちの身の回りのことと関係が深い
  • 数学だけでできているのではない
  • 奥が深い
  • 大切だ
  • 世界のすべて
  • アインシュタインでもわからないくらい大変なもの
  • すべてつながっている、すべて同じ
  • 美の根源
  • 宇宙を作っている
  • 言語
  • 世界を作るものだ
  • 芸術や自然の調和そのものである
  • 世界中に潜んでいる
  • 「原点」

数学を苦手に感じている子が多数だったにも関わらず、最後はこのレベルである。数学好きの大人であっても、こういう答えを出せるだろうか? もしこれを読んでいるお父さんお母さんがいたら、自分の娘が数学が苦手だと感じているようであれば、今後も日本数学検定協会やリケジョではこうしたイベントを行っていく予定とのことなので、ぜひ公式Webサイトをチェックしてみてほしい(男子が参加できるようなイベントも行われるはず)。また、近隣で桜井氏の講演がある時は、ぜひ親子で足を運んでみることをオススメする。きっと、世界観が変わるはずだ。