富士フイルムは、同社が開発した撮像素子「X-Trans CMOSセンサー」や「EXR CMOSセンサー」から得られた画像をより高画質に取り扱えるよう、RAWデータの画像処理についてアドビ システムズと協働を開始したと発表した。

両社の恊働により、XシリーズのRAW現像処理能力が大幅に向上

「X-Trans CMOSセンサー」は、同社が開発した独自のカラーフィルター配列を持つセンサー。アドビ システムズが新たに公開した「Adobe Photoshop Lightroom 4.4」と「Adobe Photoshop Camera Raw 7.4」では、X-Trans CMOSセンサーで撮影された画像の処理アルゴリズムが改善されており、同センサーを搭載する「X-Pro1」「X-E1」「X100S」「X20」のRAW現像処理能力が飛躍的に向上。モアレや色再現の性能も改善されているという。

今回の恊働について、米・アドビ システムズのグループプロダクトマネージャー・Tom Hogarty氏は以下のようにコメントしている。「我々はX-Trans CMOSやEXR CMOSのRAW現像の品質を向上させるため、富士フイルムと連携しました。Lightroom 4.4とAdobe Photoshop Camera Raw 7.4はRAWファイル現像において大きな進化を遂げ、この協働の成果を証明しています」。