日本HP 2013年度入社式 代表取締役 社長執行役員訓話(要約)

入社、おめでとうございます。皆さんの入社を心から歓迎いたします。

2013年は、日本が本当の意味で再生を実現し、世界に羽ばたく節目の年であり、また日本HPにとっては創立50周年を迎える年でもあります。

変化をチャンスに、日本再生の原動力になる

今、日本では大きな変化が起きています。昨年12月に安部政権が発足し、日本経済は新しいステージに入ろうとしています。新たな経済政策により、15年続いたデフレ環境が転換期を迎え、またここ2-3年続いていた急激な円高が、たった60日間でオフセットされ、円安に転じるという、大きな変化がマーケットに起きています。こうした大きな変化が市場に生まれる時は、我々にとっては大きなビジネスチャンスです。日本が変わろうとする大きなうねりの中で、日本の再生プログラムが実現できるかどうかが試される年に皆さんは入社しました。

そして今年、日本HPは創立50周年を迎えました。半世紀にわたり、日本市場に根付き、お客様や社会に多くの貢献してきたことを誇りに思います。グローバル化が急速に進展する中で、我々は50年の実績を踏まえ、日本再生の原動力となることが今年のテーマです。皆さんには今日から日本HPのメンバーとして、節目の年に入社したという自覚をもって、これからの50年の成長をリードして行ってもらいたいと思います。

同時に、グローバルなHPも、今また変化の時を迎えています。一昨年、新CEO メグ・ホイットマンが就任して以来、経営の軌道修正を図り、テクノロジーカンパニーとして原点に立ち戻る新戦略を進めています。皆さんもこうした戦略を理解して、日本HPの一員として力を発揮してほしいと思います。

入社にあたり、皆さんに期待することを3つお話します。

常にお客様第一主義で

1番目は、皆さんの給料を払っているのは誰なのでしょうか?答えは、お客様です。これから担当するお客様が、皆さんのパフォーマンスを評価し、その対価としてお金を払っていただくのです。ですから一番大切なことは、お客様第一主義です。常にお客様の視点に立って、お客様のビジネスに貢献できているか、満足していただいているかを意識して仕事をしてください。

2番目に、プロフェッショナルとしての意識をもってもらいたいと思います。お客様は、皆さんを通じてHPを知ります。皆さんがお客様とHPの接点であり、会社の代表になります。お客様は皆さんのブランドを通して、HPを知ります。プロフェッショナルとして、自分のブランド、暖簾を築いてほしいと思います。これは簡単にできることではありませんが、お客様や上司、先輩社員から学び、スキルを上げていってください。

3番目に、グローバルな意識を持ってもらいたいと思います。皆さんの活躍のステージは日本HPではなく、世界170カ国でビジネスを展開するHPです。例えば私は日本の社長ですが、私のポジションはHPの中には170か所あるわけです。活躍のステージは広く、皆さんの可能性は無限大です。グローバルな環境で多くのことにチャレンジし、成長し、結果として日本の再生に貢献していく、という高い志を持って、ぜひ日本HPをリードしてもらいたと思います。

ご参考
新卒新入社員の人数 : 73名
男女の内訳 : 男性 58名 女性 15名