奥田社長 訓示の要旨
シャープは今、試練の時を迎えている。この厳しい時に、シャープに入社する決断をした皆さんの、強い気持ちに感謝する。今のシャープにはその強い気持ちこそが必要だ。持てる力を存分に発揮して欲しい。
当社は再生と復活を果たすべく、過去の習慣にとらわれずに聖域なき構造改革に取り組んでいる。台湾の鴻海精密工業との堺工場の共同運営をスタートしたほか、米国クアルコムや韓国サムスン電子との提携等を幅広く進めてきた。こうした取り組みにより、業績は2012年度上期を底にして、上昇に転じている。
過去に例のない厳しい経営環境の中、社員には従来の倍のスピード(倍速)で仕事を進めるよう指示している。新入社員の皆さんにも同様の気持ちで取り組んでもらいたい。従来の半分の時間で知識を習得し、一刻も早く一人前のシャープ社員として創造性あふれるプロの仕事をしてもらいたい。先輩社員を目標とするのではなく、ライバルという気概をもって、日々研鑽してほしい。
今日(4月1日)付けで、顧客重視型のビジネスグループ制を導入した。新体制のもと、当社の持つ技術や知識をフュージョンさせ、新しい価値を生み出す取り組みを強化する。新しいものを創造するには、経験や知識に加え、柔軟で斬新な若い人たちの自由闊達な発想が重要だ。皆さんの若いエネルギーを加えた社員全員の力で、一緒にシャープの再生と復活を果たそう。
新入社員代表 抱負の要旨
シャープは創業以来一世紀にわたり、「液晶テレビ」をはじめ、「プラズマクラスター」、「IGZO液晶」など、独自の技術を生かした商品で人々の健康と豊かな生活に寄与してきた。これらは多くの諸先輩の不断の努力の賜物であり、大変誇りに思うとともに、次に続く者として果たすべき役割の重大さを痛感している。 シャープの再生と復活のために、高い志をもって自らの力で変化を巻き起こし、一人ひとりが自分の仕事でプロになれるよう、新たな100年に向けて業務に邁進したい。
- 実施時間 : 2013年4月1日(月)9:30~10:20
- 場所 : 本社(大阪市阿倍野区)
- 新入社員数 : 91名(技術系 70名、事務系 21名)