米Microchip Technologyは3月25日(現地時間)、PIC12シリーズに新たに「PIC12LF1522」を追加した事を発表した。
同製品は同社の中で最小(2mm×3mm×0.5mm UDFN)パッケージサイズとなる省ピン構成かつ低価格のMCUであり、I2C対応ハードウェアを搭載するほか、容量式タッチセンサで利用できるCVD(Capacitive Voltage Divider)付きの4ch/10bit A/Dコンバータ(ADC)を内蔵する。搭載Flash Memoryは3.5KB、RAMは256バイトで、32MHzのオシレータも内蔵する。動作電圧は1.8V~3.6Vで、動作時及びスリープ時の消費電流はそれぞれ50μA、20nAとなっている。
低コストと省パッケージの組み合わせにより、PIC12LF1522は広い範囲(例えば温度監視デバイス、ガレージやウィンドウブラインドのリモコン、スマートフォンのボタン、室内の照明制御など)のアプリケーションに最適であると同社は説明する。
PIC12LF1522はMPLAB X IDEやPICkit 3、MPLAB REAL ICE、MPLAB ICD 3といった、PIC12LF MCUをサポートするすべての開発キットでサポートされるほか、MPLAB XC8 Compilerでもサポートが追加されている。また、同製品は8pin UDFNパッケージの他に、やはり8pinのPDIP/SOIC/MSOPの各パッケージでも提供される。すでに同製品はサンプル出荷及び量産を開始している。