トライベック・ストラテジーは、Webサイトのシニア向けアクセシビリティ対応に関するランキングを発表した。この調査は2012年10月~12月下旬に実施されたもので、調査対象となる「シニア」の定義は65歳以上とされている。

トライベック・ストラテジーのWebページ

同社は、2015年には日本の人口の4人に1人が65歳以上となる超高齢者社会を迎えようとしている(内閣府「平成24年版高齢社会白書」より)ことを受け、企業のWebサイトにおいても対応が進んできているとコメント。このような情勢を受けて行われた同調査では、シニア向けのアクセシビリティを診断するプログラム「シニア向けアクセシビリティ診断」を用いて評価した。シニアユーザーが日常的に来訪する機会の多いと思われる業界・サービス、または利用ユーザーが多いとされるWebサイトをランダムに31サイト抽出。シニア世代がWebサイトを来訪した際に直感的に内容が理解でき、それに伴う操作が行えるかという点について、6評価軸34項目において総合的に診断・評価した。以下が、シニア向けアクセシビリティの観点で見た上位10サイトとなる。

総合ランキング(1位~10位)

1位 日本生命
2位 かんぽ生命
3位 ホンダ
4位 西友ネットスーパー
5位 ヤマト運輸
6位 ソニー
7位 近畿日本ツーリスト
8位 日本旅行
9位 JTB
10位 西濃運輸

同社は、1位を獲得した日本生命保険のWebサイトは、シニアユーザーを意識し必要最小限にまとめられたメニューや、商品にあまり詳しくないユーザーでも違いや特徴が一目でわかりやすいよう工夫された商品ページなど、シンプルに特徴を伝える工夫が随所に見られたとコメント。2位のかんぽ生命や3位の本田技研工業など、ランキング上位のWebサイトは「伝えたい情報のシンプル化」が非常によく考えられていると評価した。

また、このたび行われた診断では、PC、タブレット、スマートフォンそれぞれで各サイトを診断した。その結果、各社タブレットによってアクセスした場合PCサイトを表示させるケースが多く、PCとタブレットでは大きな差は見られなかったという。その一方で、スマートフォン対応を行っているサイトも多く、特にホンダを始めとする自動車業界においては、早くからスマートフォンへの対応が進んでいたこともあり、情報の最適化によってシニアでも情報を得やすいサイト構成になっていたということだ。