計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは3月26日、2/4チャネルの高感度マルチポート光パワーメータ「N7747A/N7748A」を発表した。

「N7747A/N7748A」では、業界最高クラスの感度を実現する光パワーセンサモジュール「81634B」を、小型でマルチポートに対応した「N7700」シリーズ上で利用可能となった。また、メモリ容量を拡張し、データ転送も高速化している。

マルチポートの測定を同時に行い、微小信号やわずかな信号の変化も正確に捕捉可能で、測定可能な最小信号レベルは-110dBm。また、最小25μs間隔の高速ロギングを実現している。1チャネル当たり最大100万ポイントのデータを保存可能。データバッファも大容量で、測定とデータ転送を同時に行うことができる。

19型ラックの1Uサイズに、最大8チャネルまで搭載できる。各チャネルともフロントパネルにBNCコネクタを装備しており、測定した信号に対応してアナログ電圧を出力することが可能。

さらに、高速モデルの「N7744A/N7745A」と同様、両製品もビュワーソフトウェアにより、制御や測定結果の表示が可能。また、SCPIコマンドによるプログラムにも対応している。コマンド体系は、同社の他の光パワーメータと同様となっている。

この他、高感度、低ノイズ、高安定性といった特徴に加え、「81634B」モジュール同様、相対確度にも優れている。偏光依存性およびスペトラムリップルが低く、リニアリティに優れているため、パッシブ光部品の挿入損失や偏波依存性損失の測定に最適と同社ではコメントしている。

なお価格は、研究開発用途向けの一般的な構成で約226万円(税別)。2013年5月より販売・出荷を開始する予定。

アジレントの高感度マルチポート光パワーメータ「N7747A/N7748A」