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3月20日(米国時間)、AGU (American Geophysical Union)は、NASAの無人宇宙探査機ボイジャー1号が35年の飛行を経て遂に太陽系を抜けたと推測されると発表。同日、ボイジャーの科学者チームはこれを否定。ボイジャー1号は依然としてMagnetic Highway (磁気ハイウェー)と呼ばれる領域におり、太陽系内にいるものとした。
ボイジャー1号は1977年に打ち上げられた無人の宇宙探査機。当初の予定を超えて長期運用されており、2012年12月の段階で磁気ハイウェーに到達したと発表があった。磁気ハイウェーは太陽系の外周に位置する空間だと推定されており、この領域を超えると太陽系を超えて星間空間に到達するものと見られる。
ボイジャー1号は太陽系を超えて星間空間に到達する初の人工物になるものと見られる。これまで直接星間空間を計測したことはないため、ボイジャー1号が太陽系を抜けて星間空間に到達できれば、星間空間を直接計測した初のデバイスということになる。ボイジャー1号は35年間太陽系を飛行し続け、今後も活動を継続する計画。