NVIDIAは3月18日(米国時間)、オープンソース言語「Python」でも、NVIDIA CUDA並列プログラミング・モデルによるGPUアクセラレーションを活用してHPCやビッグデータ解析のアプリケーションを作ることが可能になったことを発表した。

今回、NVIDIA CUDA並列プログラミングをサポートしたのは、Continuum Analyticsの新製品「Anaconda Accelerate」のPythonコンパイラ「NumbaPro」で、オープンソース・コンパイラ・インフラストラクチャ「LLVM」のコアと並列スレッド実行バックエンドに、NVIDIAがCUDAコンパイラ・ソースコードを提供したことにより実現されたという。

LLVMは言語やライブラリのモジュール性が高く、ドメイン固有のプログラミング言語はもとより、Pythonをはじめとする幅広い汎用言語でも簡単にGPUアクセラレーションをサポートできる。また、LLVMのコンパイルは効率的なジャストインタイム方式のため、さまざまなアーキテクチャに合わせ、Pythonなどの動的言語をオンザフライでコンパイルすることが可能だ。

なおAnaconda Accelerateは、ブラウザベースのデータ探索・コード開発環境「Wakari」の一部として、Continuum AnalyticsのAnaconda Python製品に含まれているという。