Texas Instruments(TI)は、グラフィカルクラスタ、インフォテインメントおよび先進運転支援システム(ADAS)をはじめとした、高性能および即時パワーアップの要件を持つ車載アプリケーション向けに、10ms未満の立ち上がり時間を実現するSoC用集合電源「TPS659119-Q1」を発表した。

同製品は、インフォテインメントプロセッサの「DRA6x」ファミリ(コードネーム:Jacinto)をはじめとする同社の車載用OMAPプロセッサ製品や、その他のARM Cortex-Aプロセッサ製品との動作に最適化されており、ユーザーの選択したプロセッサとシステムの電源要件を元に、 パワーアップおよびパワーダウンのシーケンスのカスタマイズが可能となっている。

ダイナミックボルテージスケーリング機能を備えた2個のコンバータと1個のI/O電源用コンバータの合計3個の高効率降圧型DC/DCコンバータを内蔵しているほか、外付けの降圧型電源のための外部制御回路を有し、必要に応じて高電流レールをサポートする。

また、8個のLDO(ロードロップアウト)レギュレータと1個のRTC(リアルタイムクロック)用LDOを内蔵していることから、複数のプロセッサに柔軟な電源出力を提供することが可能だ。

なお、パッケージは80ピンHTQF。価格は100個受注時で5.61ドルですでに供給されており、EVM(評価モジュール)は99ドルとなっている。

TIの10ms未満の立ち上がり時間を実現するSoC用集合電源「TPS659119-Q1」