シャープは2月14日、監視カメラが発光する近赤外光を捉え、暗闇でも鮮明に撮影できる1/3型高感度タイプCCD「RJ2331CA0PB/RJ2341CA0PB」を発表した。
監視カメラは、防災・防犯や記録用として世界的に普及・拡大が進んでいるが、今後、暗闇でも鮮明に撮影できるハイエンドタイプの需要が拡大することが期待されている。
同製品は、光から電気信号に変換する領域を拡大することで、可視光より波長の長い近赤外光への対応を図ることで暗闇の中での鮮明な撮影を可能とした。
また、業界最高クラスとなる3300mVの可視光感度を実現したことで高感度な監視カメラの製品化が可能になるほか、フォトダイオード周辺の余分な光を遮断する独自技術により、業界最小クラスのスミア-125dBを実現しており、夜間のヘッドライトなどの強い光源を撮影したときに発生するスミアを抑えることが可能となっている。
なお、同製品は「RJ2331CA0PB」はNTSC方式で52万画素、「RJ2341CA0PB」はPAL方式で61万画素に対応する。2製品ともサンプル価格は3000円。3月1日よりサンプル出荷を開始するほか、量産出荷は月産20万個体制で9月10日より開始する予定。同社では今後、近赤外光対応のCCDのラインアップを拡げ、車載など新たな用途への展開を目指すとしている。