パイオニアは2月6日、東北パイオニア米沢事業所で生産を行っている有機ELパネル事業において、有機EL照明パネルの開発および生産を行う新会社「パイオニアOLEDライティング」を設立したと発表した。

同社は2011年7月に、三菱化学と共同で発光層を蒸着プロセスで成膜した「カラー調色・調光型有機EL照明モジュール」の量産を開始しているほか、2012年6月には、三菱化学との共同開発として、発光層を塗布プロセスで成膜した有機EL素子を開発しており、量産技術の確立に向けた検証が進められている。

新会社の設立は、パイオニアが三菱化学と共同開発を進める中で、有機EL照明パネルの原価低減のため発光層を塗布プロセスで成膜し量産することを目的としたもので、パイオニアと三菱化学は照明用途に適した性能向上を目指した開発が行われていく予定。

本店所在地はパイオニア本社内(神奈川県川崎市)だが、東北パイオニア米沢事業所内(山形県米沢市)に工場を設置。当初人員は約30名だという。

なおパイオニアでは、新会社の設立を通じて有機EL照明事業の強化を図っていき、2014年に本格事業化を果たす計画としている。