富士ゼロックスは4日、紙とマルチメディアを融合するクラウドサービス「SkyDesk Media Switch」を同日より提供開始すると発表した。販売チャネルは東京都、神奈川県、埼玉県といった関東圏の顧客を対象とし、順次全国に拡大を図る。価格は「SkyDesk Media Switch」の利用登録料に128,000円、利用料が1年契約の場合32,000円/月で2ヶ月のスポット利用の場合、一括で100,000円となる。

富士ゼロックス 執行役員 研究技術開発本部長 大西康昭氏

同サービスは、富士ゼロックス米国の関連会社である FX Palo Alto Laboratory, Inc.が研究・開発した類似画像検索技術「Embedded Media Markers」を活用し、スマートフォンで印刷物を撮影すると、その画像に紐付けられた動画やWebなどのマルチメディアをスマートフォン上に配信できるしくみを提供するクラウドサービス。

販促物等の企画、制作、印刷を行っている企業に対して、紙面上の場所とリンク先の情報を指定するだけで、紙とマルチメディアを簡単に結びつけるツールを提供する。これにより、これまでの制作フローを大きく変更することなく、印刷データとインターネットにつながったパソコン、そして出力する印刷機さえあれば、その場で簡単にマルチメディアを活用した印刷物を制作でき、対象の業務、コンテンツに合わせて、紙とマルチメディアを融合させたコミュニケーションが可能になる。

発表会のスライドショー

スマートフォンユーザーに対しては、印刷物を撮影して動画やWEBを閲覧するための専用アプリケーションを提供する。例えば、印刷されたレストランのメニューから素材の情報やレシピの動画を閲覧したり、商品カタログ、チラシなどの紙面から商品紹介映像などを閲覧できる。

また、2011年2月に開設している横浜市の「お客様価値創造センター」の機能を強化し4日より公開すると発表した。同センターは現在までに3,500社、10,000人の顧客が来場している。「スマートクリエーションラボラトリー」を新たに開設し、専門のデザイナーやエンジニアが常駐し、顧客とコミュニケーションを図りながら最適なコミュニケーション環境を支援する。

お客様価値創造センターとスマートクリエーションラボラトリー

また、「地域コミュニティ活性化」をテーマとしたゾーンを新たに設け、顧客と顧客を結びつける新たな価値提供のスキームを目指す。具体的には、イベント情報や地域ごとのローカルコンテンツを所持している顧客と、タウン誌などの地域に密着した情報発信手段をもつ顧客のリレーションを取り持ち、新規ビジネスの創造や地域振興を支援する。

お客様価値創造センター

同社は2011年から、オフィスのコミュニケーション、コラボレーションにかかわる業務の効率化を支援する「SkyDeskサービス」を提供しており、顧客のコミュニケーションのさらなる深化を支援するために同サービスの提供範囲を広げ、「SkyDesk Media Switch」を皮切りに、今後もさまざまなメディア関連の技術を活用し、ドキュメントサービスとコミュニケーション領域において付加価値を高めるサービスの提供を目指す。