計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは2月4日、本社・八王子事業所内に、電子計測コンサルティングセンター「Center of Excellence(CoE)」を開設したと発表した。

同社は、高速デジタル、光伝送、EMIノイズ、無線通信、半導体特性、電子部品などの各分野の規格や測定に精通したアプリケーションエンジニアを多数擁しており、今回開設されたCoEを通じて、ユーザーの回路やデバイスを測定・解析し、テストや最適な測定ソリューションの選択を支援していくとしている。

また、社内には300種類を超える計測器が用意されており、CoEではこれらの豊富な計測器を活用することで、想定外の問題でも解決のヒントをユーザーに提供できる体制を整えるという。測定ソリューションは、無線LAN IEEE802.11、PCI Express、USB 2.0/3.0、HDMIなどをはじめ、最新の規格にも対応し、各種コンプライアンス試験やコンフォーマンス試験の事前確認での利用も可能だという。さらに、CoE内にはリモート会議システムも備えており、遠隔地とのやり取りを行うことも可能となっている。

なお同社では2012年2月に、同じ本社・八王子事業所内に、ライフサイエンス・化学分析機器の「Center of Excellence」も立ち上げており、今回の電子計測部門でのCoE開設と併せて、全事業部門の支援施設が本社・八王子事業所内に集結したことになる。

アジレントの電子計測コンサルティングセンター「Center of Excellence」内部の様子