STMicroelectronicsは、HD地上放送、ケーブルTV放送、IP放送、Over-The-Top(OTT)および衛星放送向けSTB用SoC「STiH253」ならびに「STiH271EL」を発表した。

2製品ともに最終製品の設計をより効率化するための内蔵機能を集積し、強化された処理エンジンがベースとなっているほか、低価格メモリを使用することで、低消費電力と低価格化に対応。また、HD放送およびマルチメディア・コーデック、ハイブリッドおよびIP標準規格の他、大手プロバイダーが提供する重要な統合型ミドルウェア・スタックを持った最新のセキュリティ/コンテンツ保護規格に準拠している。

STiH253は、高度に統合された地上放送用STB向けに、単一デモジュレータ「DVB-T2」を集積している。一方のSTiH271ELは、動画処理性能を損ねず、基本的なザッパー機能を必要とする価格指向型市場向け製品となっている。

なお、2製品ともにすでに主要顧客向けにサンプル出荷を開始しており、パッケージはBGA(27mm×27mmおよび23mm×23mm)で提供されるという。