エヌ・ティ・ティ・ドコモ(ドコモ)とパイオニアは12月4日、話しかけるだけで情報を調べて教えてくれるドコモの音声エージェント機能「しゃべってコンシェル」の技術を応用した自動車向け音声意図解釈技術を共同で開発したと発表した。
これは、ドコモが提供する「しゃべってコンシェル」の音声認識技術・意図解釈技術と、パイオニアの自動車向けコンテンツ配信技術、運転環境における操作・機能の利用動向データを組み合わせ、自動車向けに独自に最適化した音声意図解釈技術であり、これを用いることで、「ペットと入れるレストラン、ない?」「車どこに停めたらいい?」といった自然な言葉の意図をカーナビゲーションシステム側が理解し、ルートの設定や目的地を検索してくれるというもの。
同技術を活用したサービスとして、ドコモは2012年12月5日10時より自社のスマートフォンやタブレットで利用可能なカーナビゲーションサービス「ドコモ ドライブネット」(月額使用料315円)に、目的地検索やカーナビの操作などを音声で指示できる機能を追加する(ドライブネット対応機種のうち、spモード契約かつAndroid OS 4.0以上が対象。ただし、GALAXY S II SC-02C、GALAXY NEXUS SC-04D、らくらくスマートフォン F-12Dは除く)。
なお両社は今後、音声意図解釈技術と関連コンテンツの共同開発・提供において協業を進め、ドコモのスマートフォンとタブレットで利用できる新たな自動車向けサービスや、パイオニアが開発する車載器向けに、音声意図解釈技術ならびに関連コンテンツなどの提供を行っていくとしている。