アンリツは11月21日、同社の信号発生器のラインアップを拡充し、アナログ信号発生器「MG3740A」の販売を開始したことを発表した。

同製品は、防災無線や警察・消防、タクシーなどの公共/業務用分野で利用されている狭帯域アナログ無線機器の性能評価で必要となる試験信号を出力できる信号発生器で、従来機種であるシンセサイズド信号発生器「MG3641A/MG3642A」の代替機種という位置づけになっている。

試験信号の純度の指標となるSSB位相雑音性能は、-140dBc/Hz(公称値、中心周波数:100MHz、オフセット周波数:20kHz)で、狭帯域アナログ無線機器の信号源としては最高レベルの性能を実現。併せて開発されたオプション「デジタル変調機能」を追加することで、デジタル変調信号の出力も可能となり、デジタル方式とのデュアルモードとなっているアナログ無線機器用の試験信号を1台で出力することが可能となる。

また、オプションで最大2セットの試験信号出力ポートを搭載可能であり、これにより、1台で2つの試験信号を出力することが可能となる。

なお、同製品の価格は120万円から、オプションのデジタル変調機能は40万円、試験信号出力ポート2セット搭載オプションは70万円となっており、発売1年間で50セットの販売を目指すとしている。

アンリツのアナログ信号発生器「MG3740A」