東京エレクトロン デバイス(TED)は11月14日、同社のinreviumブランドとしてXilinxのAll Programmable SoC「Zynq-7000」を搭載したエクステンション・マイクロ・コントローラカード「TB-7Z-020-EMC」を開発したことを発表した。

同製品はFPGAファブリックとオンチップ接続されたARM Cortex-A9 MPcore、各種ペリフェラルを備えたZynq-7000を搭載することで、大規模ロジック開発におけるハードウェアとソフトウェアのエンジニアの分業を促進することができるようになるという。

具体的には、同社のASIC開発評価プラットフォーム「TB-7V-2000T-LSI」や、FMCコネクタ搭載のFPGA評価プラットフォームと組み合わせることで、ソフトウェアエンジニアは、メインのFPGA評価プラットフォームと同製品を組み合わせて開発を行うことにより、実機での検証を繰り返し行いながら開発を進めることができるようになるため、効率の良いシステムレベルの評価環境を実現することができるようになるという。

また、拡張インタフェースとしてFMC×2のほか、Gigabit Ethernet×1、USB2.0×1、UART(RS-232C)×1、CAN×1、DVI Tx×1、およびデバックインタフェースとしてJTAG×2、LED、DIP SW、Push SWなどを備えているため、FPGA評価プラットフォームとの接続のみならず、Zynq-7000を含むARMプロセッサを使った製品開発や開発環境としても高いレベルのパフォーマンスを発揮できるという。

さらに、FPGA評価ボードと接続するリファレンスデザインやDVI出力を使ったリファレンスデザイン、Linuxブートリファレンスデザインなどのソフトウェアリファレンスデザインも提供されており、容易に開発を開始することが可能となっている。

なお同製品は2012年12月より受注を開始し、2013年1月より順次出荷を開始する予定としている。

Zynq-7000を搭載したエクステンション・マイクロ・コントローラカード「TB-7Z-020-EMC」