JX日鉱日石エネルギーは11月6日、連結子会社であるスペースエナジーが展開する太陽電池用シリコンウエハー事業からの撤退を決定したと発表した。
太陽電池市場は、欧州債務危機の深刻化などによって需要が伸び悩む一方、中国メーカーなどの設備増強により大幅な供給過剰状態となっている。この影響を受けて、太陽電池の主要な部材であるシリコンウエハーについても世界的な供給過剰解消のメドが立たない状態であることが撤退の理由とされている。
同社は2012年12月をもってシリコンウエハーの製造を終了する予定。
なお、太陽光発電事業については、新エネルギー事業の重点分野と位置付け、マンション向け戸別太陽光発電システムを含む住宅向けのシステム販売や、メガソーラー事業を含む公共・産業用システムの提供を中心に取り組んでいくとしている。