バーニーズ ジャパンは、10月31日~11月4日まで開催されているイベント「DESIGNTIDE TOKYO 2012」のエクステンション会場「TIDE Extension」にて、アーティストのジョン=ポール・フィリピの作品を展示している。
「TIDE Extension」は、バーニーズ ニューヨーク新宿店のウインドウディスプレイを舞台として展開されているもので、同ブランドのクリエイティブディレクター・谷口勝彦がディスプレイデザインを手がけた。
このウインドウ内にて展示されている作品を手がけたミューラル(壁画)アーティストのジョン=ポール・フィリピは、これまでも国内外の同ブランドの店内にて作品を展開してきた人物だ。今回は、プレス向け内覧会に出席した同氏に、作品についてのエピソードを聞いた。
ディスプレイの中でもひときわ目をひく2枚の絵画のコンセプトは「秋」。同氏はこの作品について、「(バーニーズ ニューヨークの新宿店と銀座店の)2店舗に飾られることを想定して、対になる絵画を2組、計4枚制作しました。ふたつの絵を対にして飾り、遠くから見ると目のような形に見えるようになっています」と語っていた。この新作絵画は、会期終了後一カ所に集められ、4枚セットで日本国内の店舗に展示される予定だという。
同じく、ディスプレイに飾られていた新作の「アイアンモビール」については、「私はいつも自然に囲まれて暮らしていて、そこにはいつも鳥たちが来てくれるので、彼らがとまって休んでくれるようなものをイメージしました。風が吹くと揺れてモビールがぶつかりあい音が出るので、そういった部分も楽しんでいただけると思います」と、作品に込められた思いを話した。
また、同氏がデザインしたTシャツ(5,250円)も店内にて販売されている。この商品の売り上げは、制作費を除いたほぼ全額が東日本大震災に対する寄付金として使われるということだ。
その他にも、同氏の作品は店内のいたるところで展開されていて、店舗わきの通路や売り場の壁面など、さまざまな場所で見ることが出来る。同氏の作品が気になる人は、ディスプレイのみならず、ぜひ店内の各所にも注目してみてほしい。
・2012年11月5日追記
取材段階では想定価格だったアイアンモビールの価格が決定したため追記いたしました。