インクスは10月17日、自社が運営するオンライン3Dプリントサービス「INTER-CULTURE」と、ビット・トレード・ワンのコラボレーションによるニキシー管採用ラジオ時計「ニキシー管ラジヲ時計」を数量限定による受注生産により販売することを発表した。

同製品は、世界的に生産が終了しているため入手が困難なニキシー管(Burroughs製「B5853」)を6本使用することで、温かみのある時計表示やラジオ周波数表示を可能にしたという。ちなみにニキシー管は文字や記号を表示することが可能な冷陰極放電管の一種であり、近年でもその独特の味わいから、電子工作で用いられたり、ゲーム/アニメのSteins;Gate(シュタインズ・ゲート)の中で用いられたガジェット「ダイバージェンスメーター(世界線変動率計測器)」として用いられるなど、一定の人気を誇っている。

時計部分はセイコー製リアルタイムクロックを搭載したほか、電気二重層コンデンサを用いたメモリーバックアップ機能を搭載。ラジオモジュールは、Silicon Laboratoriesの「Si4735」を用いたダイレクトコンバージョン方式を採用し、高レベルの周波数安定性/選択度/音質を実現。φ56mmのフルレンジステレオスピーカーから豊かな音量を出力することが可能だという。

そしてボディ製造には3Dプリントを使用することで、樹脂成形では実現できないダイナミックなデザインをまとわせたとしている。

ボディ素材にはナイロンを使用し、外形寸法は170mm×130mm×80mm、筐体足は直置き、ショートレッグ、ロングレッグを好みで取り付け可能となっている。

付属品としては、本体のほか、DC12Vの電源アダプター、FMアンテナ、USBケーブル(1.5m)、操作マニュアルおよび付け替え用の筐体足となっている。

製品は外観形状の違いにより、「Model-T」「Model-N」「Model-S」の3種類が用意されており、価格はModel-Tが9万9800円(税別)、Model-Nが12万8000円(税別)、Model-Sが14万8000円(税別)となっている。

販売はINTER-CULTUREのWebサイトおよびビット・トレード・ワンのオンラインストアにて受け付けている。なお、INTER-CULTUREでは国内に限り送料は無料とするほか、受注生産品のため、発注を受けてから手元に届けるまでに2~3週間程度かかり、注文後のキャンセルは不可としている。

ニキシー管ラヂヲ時計 Type-Nの外観

ニキシー管ラヂヲ時計 Type-Sの外観

ニキシー管ラヂヲ時計 Type-Tの外観