セイコーエプソンは9月18日、デジタル一眼カメラなどで用いられる電子ビューファインダ向けに、0.48型XGA(1024×768画素、約236万画素)対応の高温Poly-Si(HTPS) TFT-LCD「ULTIMICRON」を発表した。

デジタル一眼カメラの普及にともない、確実な視認性と精細な情報表示を可能とする電子ビューファインダが注目を集めているが、電子ビューファインダには、さらなる解像感により、きめ細やかで輪郭が際立つような描画力が求められている。

同社が提供するULTIMICRONは、1枚のTFT-LCDでフルカラー表示が可能であり、精細感と鮮やかさを両立した極小ディスプレイ。豊かな階調表現や自然なボケ味を再現できる他、カラーフィルタ方式の採用により、動きの速い被写体撮影や、流し撮りの際に他方式で発生しがちなカラーブレークアップ現象が発生しないことなどが特徴となっている。

今回、2009年から展開する「ULTIMICRON」シリーズのラインアップを拡張し、0.48型XGA対応の高精細パネルを開発することで、小形サイズながらより高い解像度を求めるカスタマニーズに対応したという。なお同社では、今後も高品位な電子ビューファインダ向けULTIMICRONの開発を進めていくとしている。

0.48型XGA(1024×768画素、約236万画素)対応の高温poly-Si TFT-LCD「ULTIMICRON」