アドビ システムズは、9月12日に高等教育関係者を対象としたイベント「Adobe Education Forum」(以下、2012 AEF)を開催、その総括を発表した。

ゲストスピーチの様子

同イベントは、アドビ システムズの創業30周年を記念して開催されたもの。高等教育関係者を中心に240名を超える受講者が参加し、「これからの社会を担う若者を増やすための教育とは何か」というテーマについて複数のセッションなどが行われた。

「独自調査に見る「産業界が期待する若者の仕事力」」と題した講演では、日経BPコンサルティングの村中 敏彦シニア・コンサルタントが独自調査の結果を発表。「日々の仕事にクリエイティビティ(創造性)が必要」、「今後のビジネスではアウトプット力が重要になる」、「現在の若手社会人は「ビジネス・クリエイティビティ」関連スキルを高める必要がある」といった内容を主要な分析結果として、大学教育においてもこれらを意識する必要があると指摘した。

そのほか、ホワイトシップ代表取締役社長の長谷部貴美氏とシグマクシス プリンシパルの斎藤立氏が「ビジネスの現場から大学にお伝えしたいこと」として、ビジネス界には「創る力」を持った人財が圧倒的に不足しており、その育成が急務であると発言するなど、さまざまな角度から教育についてのディスカッションが行われた。

これらのセッションを通じて、同社は「産業界が必要としているスキルはクリエイティビティであり、それを学べる環境とカリキュラムづくりこそが、いま大学に求められている」という総括を発表した。