STMicroelectronicsは、クラス最小サイズながら低消費電力と高性能を実現したモーション検知アプリケーション向け小型ジャイロセンサ「L3GD20H」を発表した。

同製品は、小型化に加え、従来品より消費電流を25%低減。また、電源を入れてから起動するまでの時間を1/5に短縮した。さらに、ジャイロセンサの出力ノイズを60%低減したことで、ハードウェアおよびソフトウェアの設計簡略化とホストシステムとの通信高速化に寄与すると同社では説明している。

従来品の「L3GD20」と同じレジスタ構造を採用しているため、設計者は容易に既存のソフトウェアコードを再利用し、製品開発期間を短縮すると共に開発コストを低減することができる。検出範囲は245/500/2000dpsの3種類、インタフェースはI2C/SPIの2種類から選べる。内蔵ローパス/ハイパスフィルタで帯域幅が選択できる。

なお、パッケージは3mm角のLGA-16。価格は1000個購入時で約2.60ドル。2012第3四半期よりサンプル出荷を開始し、2012年第4四半期より量産を開始する予定。

モーション検知アプリケーション向け小型ジャイロセンサ「L3GD20H」