テクトロニクス社は8月22日、優れた性能と価格を両立させ、様々な組み込みシステムのデバッグ、検証アプリケーションに最適なポータブルロジックアナライザ「TLA6400」シリーズを発表した。

同製品は、34/68/102/136のチャネル構成、25GS/sの高速タイミング解析、最高667MHzのステート解析、最大64Mビットのレコード長のほか、独自のiCapture機能を備える。

デジタルシステムの信号が高速化しセットアップ/ホールド時間が短くなると、特性評価やタイミング問題のデバッグのためには、より高い時間分解能が求められる。同シリーズは、MagniVuで25GS/s(40ps)の時間分解能を有し、同等のロジックアナライザより6倍高速化している。このため、低コストながら、優れた性能で信号間の正確なタイミング関係を測定することができる。さらに、最高クロックレート667MHz、最高データレート1333Mbpsでバスからの取り込みが可能となっている。

iCaptureマルチプレクスは、1本のロジックアナライザプローブでデジタル、アナログの両方の同時信号取込みが可能。また、グリッチトリガとストレージにより、シグナルインテグリティ問題となるイベントにトリガおよび表示する。さらに、iView機能により、「TLA6400」シリーズと同社の100機種以上のオシロスコープがシームレスに統合でき、ロジック・アナライザとオシロスコープの時間相関表示可能となる。

この他、Windows 7のインタフェースが利用でき、ドラッグ&ドロップによるトリガ設定、ドラッグ&ドロップによる測定も行える。「TLA6400」シリーズは、シグナルインテグリティ解析、FPGAのデバッグ/検証、メモリシステムの検証、組み込みソフトウェアの統合/デバッグなど、広範囲なデバッグ/解析アプリケーションに最適という。1pFの低容量負荷を持つロジックアナライザプローブ「P5900」シリーズも付属しており、信号を歪ませることなく高速エッジの信号を正確に取込むことができる。