図研エルミックは8月20日、MirrorLink規格のクライアント側を実現するためのミドルウェア「Ze-PRO Mirror (Client)」を発表した。

MirrorLinkは、規格団体Car Connectivity Consortium(CCC)が標準化を推進している通信規格で、スマートフォンと車載ディスプレイを双方向でつなぐことを目的としている。 自動車に搭載される車載通信機(カーナビなど)を開発するメーカーは、「Ze-PRO Mirror (Client)」により、MirrorLinkアプリケーションを短期間で開発できる。

「Ze-PRO Mirror (Client)」はルネサス エレクトロニクスの32ビットマイコン「SH7269」に最適化されたソースコードとサンプルアプリケーション、サンプルドライバで構成されており、API関数経由でMirrorLinkに対応した車載ディスプレイを容易に開発できるように設計されている。

また、MirrorLinkのVer1.0.1に対応しているが、2012年11月にはVer 1.1対応版がリリースされる予定で、1.0.1版を購入したユーザーは無償で1.1対応版が提供される。今後も、CCCによるMirrorLinkのバージョンアップに迅速に追従していく他、MirrorLink規格の中の必須規格部以外の周辺部も積極的にライブラリ化し、機能を拡張していく。さらにCPUやOSへの非依存化による使い勝手の良さの向上を目指していくという。

ミドルウェア「Ze-PRO Mirror (Client)」のデモの様子