テクトロニクスは、高性能な信号出力機能を手頃な価格で実現した任意波形/ファンクションジェネレータ「AFG2021型」を発表した。価格は18万8000円から。

同製品は、小型・軽量で使いやすく、予算が厳しい教育用途、製造アプリケーションから開発・研究まで幅広い用途で最適だと同社では説明している。無償保証期間は3年間で、維持コストも抑えられるという。

従来、入門クラスのファンクションジェネレータでは、限られた性能、機能、操作性しか装備できなかった。「AFG2021型」は、20MHzの周波数帯域、14ビットの分解能、250MS/sのサンプルレートの性能、直感的なユーザインタフェースを備える。また、任意波形の生成が可能なソフトウェア「ArbExpress」も含まれており、波形をすばやく生成してインポートできるため、必要な波形を簡単に出力できる。さらに、シリアルデータストリームや変調波形など、複雑な概念の演習教育素材の開発にも対応する。

この他、「AFG3000」シリーズの操作性が継承されており、機器の設定、機能にもすばやくアクセスできる。3.5型のカラーTFTディスプレイには、AFG3000シリーズ同様に出力波形と設定値の両方が表示され、設定状況を簡単に確認できる。12種類の標準波形、変調機能、ノイズジェネレータ機能を内蔵しており、設計に必要な信号が用意されている。

前面パネルにUSBホストポート、後部パネルにUSBデバイスポートを装備、さらにオプションでGPIBポート、LANポートが装備可能、波形または設定の保存・ダウンロードできる。筺体の高さは2U、幅はハーフラックサイズと小型・軽量であり、他のベンチ計測器に重ねることが可能、貴重な作業スペースを有効に利用できる。