大日本印刷(以下、DNP)とゼンリンデータコムは7月25日、業務提携し、デジタルサイネージを活用したソリューション事業および広告事業などの企画・営業活動を共同で推進していくと発表した。
両社はこれまでも、地図ソリューションの販売などに共同で取り組むなど協力関係を構築してきており、両社が個別に展開しているデジタルサイネージ事業において、両社の強みを持ち寄り協業することで、さらなる発展につながると考え、業務提携契約を締結したという。
DNPは、情報加工技術やコンテンツの企画・制作・配信ノウハウを活かして、駅や大学、書店を中心に流通やオフィスなど、多様なロケーションに応じて最適なデジタルサイネージを活用した事業を展開。
一方、ゼンリンデータコムは、地図や施設情報、ルート案内など、人々の“行動”に必要なあらゆる情報を携帯電話やスマートフォン向けなどに提供するとともに、地図サービスのノウハウを基に、地図データを活用したさまざまなサービスを展開している。
今回の提携により両社は、ゼンリンデータコムがパートナシップ契約を結んでいる韓国のフィンガータッチインターナショナルが開発するデジタルサイネージ機器の販売と、その機器に合わせたコンテンツの提供を開始する。
フィンガータッチインターナショナルは、デジタルサイネージ機器の生産だけでなく、コンテンツやソフトウェアの企画開発および効率的なサービスの提供に関して多数の実績を有しており、ソウル市内の地下鉄の構内を中心に約1,000台のデジタルサイネージ機器およびコンテンツが採用されている。
今後、両社は、保有するデジタルサイネージの機器やサービスを組み合わせたソリューションを、駅などの公共施設や、ショッピングモールなどの商業施設、メーカーや小売店などに幅広く提供し、日本国内だけでなく、東南アジアを中心とした海外市場への展開も積極的に進めていく。