ブリヂストンと味の素は5月31日、バイオマスから生成したイソプレンから、合成ゴム(IR)「高シスポリイソプレン」の重合に成功したことを発表した。
ブリヂストンでは、2050年を見据えた「100%サステナブルマテリアル4化」の実現に向けて、様々な取り組みを行っているが、原油由来のIRは市場での供給量が限られており、持続可能な原材料調達に向けて、再生可能な資源から原材料を調達する方法の開発が求められていた。
今回、重合に成功したIRは、先端発酵技術を有する味の素がバイオマスから生成したイソプレンを使用して、独自の重合触媒技術を用いて反応させることで、IRに求められる実用的な性能を実現したという。
IRは天然ゴムの一部を置換することができるため、バイオマス由来のIRは原材料多様化の手段として期待されるため、ブリヂストンでは今後、IR生成技術の進捗に併せてゴム物性の確認を進め、重合触媒技術をさらに高めることで、より高機能なIRの開発を目指していくとしている。