エン・ジャパンは5月24日、中堅・中小企業を中心とした2012年度の新入社員(505名)を対象に、企業が求める特性や能力を持つ人材を短時間で簡単に見極められる適性テスト「3E-hⅡ」を実施した結果を発表した。
同社は調査結果から、2012年度の新入社員について、「前年同様に集団との関係性を大事にしようとする傾向が強く、行動性、競争性、決断性が前年より高くなっており、ビジネスで必要とされる基礎的なエネルギーは上昇している、しかし、理想と現実とのギャップに対するストレス耐性が高く、且つキャリアタイプ指向性の安定志向、私生活重視、社会奉仕が前年を下回っていることから、仕事に対して現実的な考えを持っている」と分析している。
項目別傾向としては、「性格特性」は、持続性、協調性が高く、集団との関係性を大事にしたいという意識を高く持っているが、革新性は低く新しいことへのチャレンジを躊躇する傾向は続いている。
「コミュニケーション力」は、相対的にタレントマインドは高く、周りと仲良くしたいという意識が強く、論理的思考力が前年より高く、考えを論理的に伝える姿勢は持っているが、意思伝達力は低く自分の意見を強く主張することは苦手な傾向にあるようだ。
「ストレス耐性」は、理想と現実とのギャップに対するストレス耐性は前年より高く、現実を冷静に受けとめることが出来るとしている。人付き合いに対するストレス耐性は高いが、人の目を気にしやすい傾向は前年と同様となっている。
「キャリアタイプ指向性」は、全体的な傾向は前年と変わらないが、スペシャリスト、安定志向、私生活重視、社会奉仕は前年より特に低くなっており、「社会人としての心構えができている」という。