LeCroyの日本法人であるレクロイ・ジャパンは5月22日、4chデジタルオシロスコープ「WaveRunner6Zi」シリーズを連結させ、8ch動作に拡張するオシロスコープチャネル同期キット「WR6ZI-8CH-SYNC」を発表した。価格は15万円。

工業用機械や自動車産業、通信機器の開発では、多チャネルの信号を同時に観測したいというニーズが高まっている。また、デジタル信号が高速化していることに伴い、オシロスコープによる波形捕捉機能を多チャネルで利用したいという要望も増えつつある。そこで今回、2/4チャネルが標準のオシロスコープを2台連動させて使用することで、入力数を2倍にできるキットを発表した。

2台のオシロスコープを連動させるには、トリガ信号を2分配してトリガレベルを調整することで対応できる。しかし、同じ時間軸上に表示するためには工夫が必要で、PCなどを利用したホストプロセスが必要だった。

今回の製品は、「WaveRunner6Zi」シリーズを同期させて稼働し、最大8チャネル同時に入力する波形を1台の「WaveRunner6Zi」に表示させることができる。

「WR6ZI-8CH-SYNC」には、2台の「WaveRunner6Zi」を接続するためのケーブル類(LBUS、Ethernet、クロスケーブル)とソフトウェアが同梱されている。

2台の「WaveRunner6Zi」を「WR6ZI-8CH-SYNC」で接続