NVIDIAは、GPUが持つコンピューティング能力を活用してクラウド・コンピューティングを高速化するテクノロジを発表した。
同テクノロジは、Kepler GPUアーキテクチャをベースにして大規模データセンターにおける使用を前提に設計されたもの。仮想化機能を持ち、複数ユーザーが1つのGPUを同時に活用することが可能なほか、高速ストリーミングによる表示機能により遅延がなくなるため、遠隔地のデータセンターでもすぐ隣にあるように感じることができるようになると同社では説明している。
具体的に発表されたプラットフォームはエンタープライズ向け「NVIDIA VGX」およびゲーム向け「NVIDIA GeForce GRID」で、VGXプラットフォームでは、仮想デスクトップの高速化を実現することが可能で、これによりリモート・コンピューティングをシームレスに提供し、条件の厳しいアプリケーションもノートパソコンやモバイル機器にストリーミングすることが可能になるという。
一方のGeForce GRIDは、クラウド・ゲーム・サービスの提供に使用されるもので、GaaS(Gaming-as-a-service)プロバイダは、同プラットフォームを活用することで、ユーザーにゲーム体験をリモートで提供することができるようになるという。