Texas Instruments(TI)は5月15日、定電力レギュレーション機能を内蔵したLEDコントローラ「LM3447」を発表した。

同製品は、調光検出や位相角調光デコーダ、調整が可能なホールド電流回路などを内蔵したAC/DC LEDドライバで、A19、E26/27およびPAR30/38などの各サイズのLED電球の他、既存の白熱電球の置き換えをはじめとした各種のオフライン、絶縁型の照明製品でちらつきのない調光を実現する。

従来のLEDドライバは、定電流制御機能を使い、LEDの順方向電流の正確なレギュレーションにより、同一電球内の個々のLEDで均一な光出力(照度)を実現していた。しかし、LEDに電流を流すとLEDの接合部温度が上昇し、順方向電圧が減少し、効率の低下していた。今回の定電力レギュレーション機能を備えた「LM3447」は、温度変化によるLEDの順方向電圧の低下をLED電流の増加によって打ち消すことで、LED電力を一定に保つ。これにより、LED照明器具で想定される動作温度範囲において、効率を最大で10%向上させることができる。

なお、パッケージは14ピンTSSOP。価格は1000個受注時で1.15ドル。すでに量産出荷を開始している。

定電力レギュレーション機能を内蔵したLEDコントローラ「LM3447」