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FirefoxのエンジニアプロジェクトマネージャであるLawrence Mandel氏が、Firefoxのベータ版(Firefox 13)に行われたレスポンスの改善について報告している。Mozillaでは昨年末にFirefoxのレスポンス向上を目的とした「Snappy」というプロジェクトを立ち上げており、Firefox 11やFirefox 12でレスポンスに関連したバグの修正を行なっていた。
報告によると、Firefox 13で「Tab on Demand」、「Cycle Collector」、起動の最適化などを含む多くのレスポンスの改善が行われたとされている。
Tab on Demandは、多くのタブを持つFirefoxの起動時間を短縮させる機能。Firefox 12では起動時にすべてのタブをロードしていたが、このロード時間がFirefoxの起動遅延の原因となっていた。そこでFirefox 13では、アクティブタブのみをまずロードするようにし、その他のタブは選択されるまで読み込まれないようにしている。
Firefoxではメモリの使用が不要になった時、Cycle Collectorによって自動的に解放されるようになっている。Firefox 13ではこのCycle Collectorを改善し、短時間でメモリの使用量を検査してより効率的にメモリの解放が行われるようにしている。
また、起動の最適化がこれまで行われてなかったことがわかったため、ファイルの呼び出しやオーディオセッション、ドラック&ドロップ、I/O全体などを最適化することで起動時間を短縮させている。
プロジェクトではこのほかにも、I/Oの競合やLivemarksのオーバーヘッドの改善などを行なっており、今後はシャットダウン時間やネットワークキャッシュ、メニューおよびグラフィック、メモリ使用量などの各機能を修正し、さらなるレスポンスの向上に繋げていくとしている。