Wolfson Microelectronicsは5月9日、音声用DSPを備えた次世代オーディオハブ「WM5012」を発表した。

同製品は、スマートフォンやタブレットPC、その他のポータブルオーディオ機器向けで、トランスミットパス(Tx)ノイズリダクション、エコーキャンセレーションおよびレシーブパス(Rx)ノイズリダクションを搭載し、明瞭で自然な音声会話を可能にする。例えば、自宅など静かな場所や、混雑した駅など騒がしい場所でも、ユーザーの使用状況に関係なく、通話中の背景ノイズを最大90%まで削減する。

SLIMbusおよびI2Sインタフェースを搭載。単一のオーディオハブソリューションを使用して、独自のオーディオ特性を全てのプラットフォームに適用することができる。コアは、プログラマブルDSPと固定機能シグナルプロセシングブロックで構成され、フィルターや完全なパラメトリックイコライザ、ダイナミックレンジコントロール(DRC)、サンプルレートコンバータが含まれている。

S/N比(SNR)102dBを実現するとともに、最小の電力消費で高品位な処理能力50MIPSのオーディオDSPを搭載する。さらに、競合他社の部品に比べ最大20%小型化し、部品点数は最大17点削減できるため、プリント基板の省スペース化および全体的なBOMコストの削減に繋がるという。

なお、パッケージはW-CSP。現在、サンプル出荷中。

音声用DSPを備えた次世代オーディオハブ「WM5012」