フィンランドのF-Secureは4月13日、セキュリティ機能とバックアップ機能の2つの機能を兼ね備えた統合型セキュリティソリューション 「F-Secure Safe Infinity」を、ISP・通信事業者向けに提供を開始すると発表した。

エフセキュア Webサイト

F-Secure Safe Infinityは、同社独自のテクノロジによるセキュリティ対策機能のほか、クラウドベースのバックアップ機能も実装されているため、端末に格納されたデジタルデータを保護することができる統合的なセキュリティソリューション。

同社がフィンランド技術研究センターを通じ、2011年5月から6月にかけてブラジル、フランス、ドイツ、イタリア、スウェーデン、フィンランドで、合計3,000名のブロードバンド加入者を対象に行った調査によれば、回答者の9割が端末に保存された個人情報やデータを保護することを重要だと答えており、8割が既に利用しているISP・通信事業者が提供するサービスを選ぶ傾向にあることが明らかになっている。

F-Secure Safe Infinityは、PC初心者でも簡単にセキュリティ環境が実現できる個人向けの統合型セキュリティソフト「エフセキュア インターネット セキュリティ」に実装されているウイルス・スパイウェア対策、ファイアウォール、ペアレンタルコントロール、スパムメール対策などのセキュリティ対策機能ほか、指定したデジタルデータをエフセキュアのクラウドにバックアップすることができ、これにより、バックアップ済みのデジタルデータを復元、使用できる状態にするとができるため、大切なデジタルデータを徹底的に保護することができる。

同ソリューションを提供することにより、ISP・通信事業者は、セキュリティ対策とバックアップ、復元などを統合した単一サービスをユーザに提供することで、新たな収益を見込めるほか、事業者としての信頼を構築することができる。

さらに、既存のプロビジョニングシステムと統合でき、自社ブランドとしてカスタマイズしてユーザに提供できるようになっているため、ISP・通信事業者が簡単に導入することができるように設計され、スタンドアロン、もしくは既存のサービスの一部として展開可能になっている。