エフセキュア モバイル セキュリティ for Android

既報の通りエフセキュアは11日、都内で新製品発表会を行い、Android端末向けのモバイルセキュリティソリューションを発表した。個人向けのAndroidアプリ「エフセキュア モバイル セキュリティ for Android」、サービス事業者向けの「エフセキュア プロテクション サービス モバイル」を同日から同社のオンラインストアなどで提供開始している。「エフセキュア モバイル セキュリティ for Android」の価格は、1年版が3,500円、2年版が5,250円。

発表会では、最初に同社 日本法人代表の桜田仁隆氏が登壇。桜田氏は、Androidはオープンなプラットフォームであるため、ウイルスなどの脅威に常にさらされており、とりわけPCと同等のWebブラウザでネットバンキングやクレジットカード情報の入力などを行う今日では、セキュリティ対策が不可欠であると指摘。そのうえで、エフセキュアにはクラウドのセキュリティ対策に携わってきた10年の実績があり、パイオニアとしてクラウドをベースにしたモバイルのセキュリティソリューションを提供すると述べた。

エフセキュア 日本法人代表 桜田仁隆氏

エフセキュア モバイル セキュリティの販売戦略を説明

ソリューションの販売戦略としては、自社オンラインストアや販売パートナーからのダウンロード販売に加えて、携帯キャリアからの販売やハードウェアへの組み込みも行っていく方針で、「2012年中にAndroid端末向けセキュリティソリューションのシェアでトップ3を目指す」としている。

モバイルにおけるセキュリティの脅威

続いて、同社 テクノロジー&サービス部 技術部長の八木沼与志勝氏が登壇し、モバイルにおけるセキュリティの脅威についてプレゼンテーションを行った。八木沼氏はAndroid端末には様々な機種があり、選択肢が多いという利点はあるが、セキュリティについては個々の対応が必要であると指摘。とりわけ、機種ごとにOSが異なる現状では、それぞれのOSの脆弱性を狙われる危険もあるとした。

同社 テクノロジー&サービス部 技術部長 八木沼与志勝氏

海賊版アプリにマルウェアが潜んでいた事例を紹介

具体的な脅威としては、Androidマーケットで販売されているアプリの海賊版にマルウェアが潜んでいた事例を紹介。また、Webサイト閲覧時にも脅威があると述べ、全世界のサイトの35分の1が危険なサイトであるとした。さらに八木沼氏は、今後若年層のスマートフォンユーザーが増えてくることを考えると、青少年に有害なサイトへの対策も欠かせないと指摘した。

ソリューションの主要な機能

最後に登壇した同社 プロバイダ営業部の中村多希氏は、「エフセキュア モバイル セキュリティ for Android」「エフセキュア プロテクション サービス モバイル」の詳細を解説。

エフセキュア モバイル セキュリティ for Androidについては、ウイルス/スパイウェア対策、ブラウザ保護、ペアレンタルコントロール、盗難・紛失対策、自動更新が主要な機能となっている。なお、このうち盗難・紛失対策のみを搭載した「エフセキュア 盗難・対策」は無料で提供されている。

同社 プロバイダ営業部 シニアテクニカルサービスマネージャー 中村多希氏

主要機能のウイルス/スパイウェア対策の紹介

ウイルス/スパイウェア対策では、自動スキャンを行うのが新たなアプリのインストール時と起動した際のSDカードアクセス時のみとなっており、端末のパフォーマンスやバッテリーに負荷をかけにくいのが特徴。手動でスキャンを行うことも可能である。ブラウザ保護機能では、AndroidデフォルトのWebブラウザを使った安全なブラウジングが可能。危険なサイトへのアクセスが自動でブロックされる。青少年に有害なサイトをブロックするペアレンタルコントロールでは、子どもの年齢層を設定したり、ブロックする項目をカテゴリから選択できる。 盗難・紛失対策では、盗難・紛失したAndroid端末にSMSを送信して遠隔操作が可能。特定の文字列のSMSを送って警告音を鳴らしたり、画面ロックやデータ消去ができる。本アプリの強制終了やアンインストールを防ぐ「Anti-Exit」機能も搭載。また、紛失した端末から位置情報を載せたSMSが返信される位置情報通知機能などもあるが、こちらはauのCメールには対応していない。

SMS送信による遠隔操作でAndroid端末のデータを消去

ブラウザ保護機能で危険なサイトへのアクセスをブロック

青少年に有害なサイトをブロックするペアレンタルコントロール

管理ポータルでの端末の一括管理とメッセージの送信

ウイルスなどの定義ファイルは自動でダウンロードが行われる。さらに緊急の更新が必要な場合には、ダウンロードとインストールが通知なしに自動で行われる。これらの主要機能に加えて、メールや連絡先のバックアップを行うためのオンラインストレージを、今年後半に提供することを予定している。

サービス事業者向けのエフセキュア プロテクション サービス モバイルでは、複数の端末を一括管理できる管理ポータルが利用できる。また、緊急連絡の際などには、端末にポップアップのメッセージを送信することが可能である。なお、上記の2つ以外に法人向け「エフセキュア モバイル セキュリティ ビジネス」も提供される予定で、6月1日からの受注受付、6月20日の出荷開始を予定している。