Texas Instruments(TI)は、 工事設計認証取得済評価キット「CC3000+MSP430」を日本向けに販売開始すると発表した。

同製品は、SimpleLink Wi-Fi「CC3000」製品の評価キットを日本国内電波法に準拠したもの。今回、同社日本法人である日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)のサードパーティであるアーズが、村田製作所製モジュールを搭載した評価ボード(EMボード)をアーズが工事設計認証を取得し、販売を開始することになった。

Wi-Fiは、IEEE 802.11ネットワーク・プロセッサを内蔵し、TCP、UDPおよびIPをオンチップでサポート。従来のWi-Fi製品と比較して、ホストのリソースのうち0.5%のみ、ソフトウェアは最小で6KBのフラッシュ、3KBのRAMしか使用しない。OSなしで、低価格製品を含むあらゆるMCU上で実行可能な他、あらゆる組み込みアプリケーション向けに数時間で実装できるという。また、EMボードのみの販売もTELEC認証を取得した形で行うため、TIのMCU「MSP430」、MCU「Stellaris」の評価ボードを所有するユーザーは同製品を接続すれば、すぐにWi-Fiを評価できる。

なお、価格はSimpleLink Wi-Fi 「CC3000」FRAM評価モジュール・キット(EMK)がTIおよび販売特約店から発売され、参考価格が199ドル(TELEC認証なし)となっている。工事設計認証取得済のキットは2万5000円、工事設計認証取得済EMカードのみは1万5000円でアーズより発売されている。