日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)は、エンタープライズ向けに4TBの記録容量を実現した3.5インチHDD「Ultrastar 7K4000」を発表した。

同製品は、面記録密度は最大691Mビット/mm2(446Gビット/inch2)を実現しているほか、セクタサイズを従来の512バイトから4096(4K)バイトに拡張した「512eアドバンスドフォーマット」を採用。

また、インタフェースには6Gbps SATAを採用。データバッファは64MBで、平均シークタイムは8ms、ディスク回転数は7200rpmとなっている。また、5つのパワーマネジメントモードを有しており、Low RPMアイドルモード時では動作時の消費電力最大値と比較して約59%の低減を実現できるほか、スタンバイ/スリープモード時は1W以下の消費電力を実現するなどデータセンタが求める省エネ性とHVAC(Heating, Ventilation and Air Conditioning)に対応するという。

さらに、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、データハウジング、ビデオオンデマンドやディスク―ディスクバックアップなど24時間連続稼働が求められるエンタープライズアプリケーションへの対応として、MTBF(Mean Time Between Failure)を200万時間としている。これは、従来のMTBF120万時間製品と比べて、年間平均故障率(AFR)で約40%の低減に相当するという。

なお、同製品はすでにカスタマ向けに評価用サンプルの提供が開始されているという。

4TBの記録容量を実現した3.5インチHDD「Ultrastar 7K4000」