米Googleは3月29日、ロンドンに新キャンパス「Campus London」を立ち上げた。その目的は、英国のベンチャー企業育成という役割を担うことにあり、英政府の財務大臣George Osborne氏もオープニングに立ち会った。

新キャンパスは7階建てで、"英国のシリコンバレー"としてスタートップが集まるイーストロンドン地区に位置する。起業家、投資家、開発者、デザイナー、法律家などが集う場を目指し、利用者は高速Wi-Fiを完備したカフェや作業スペースを利用できる。常時イベントや講義も予定されており、地元Google社員によるトレーニングも開かれるという。約100社のベンチャー企業を収容する予定で、すでに収容能力の90%が埋まっているという。

Googleは同キャンパスで欧州の起業家促進グループSeedcamp、ロンドンのハイテクベンチャー向けサービスTechHubなどと提携しており、ベンチャー企業エコシステムの触媒となること、英国最大のベンチャーコミュニティ構築などを目標に掲げている

インターネット経済による景気促進を図る英国政府は「Tech City」イニシアティブを打ち立てており、新キャンパスはその一部となる。2010年、インターネット経済は英国経済の8.3%を占めた。

Campus London受付の様子

Campus Londonの内部