総務省はこのほど、国内のインターネットにおけるトラフィックの実態把握として実施した集計・試算の結果を公表した。今回公表されたのは、インターネットサービスプロバイダ6社、インターネットエクスチェンジ5団体、および研究者の協力を得て行われた2011年11月時点の集計データ。

発表内容によれば、2011年11月時点のブロードバンドサービス契約者の総ダウンロードトラフィックは推定で約1.7Tbps。前年同時期と比べて24.4%増加しており、総ダウンロードトラフィックの増加傾向は年々強まっているとしている。

総ダウンロードトラフィックの試算値(発表資料より)。総ダウンロードトラフィックは、協力ISP6社のトラフィック[A1]を、協力ISP6社の契約数のシェア[X]で割ったもの

日本のトラフィックの推移(発表資料より)。総ダウンロードトラフィックが増加を続ける一方、総アップロードトラフィックは2010年から徐々に減少している

また、総アップロードトラフィックは推定で約669Gbpsで、2010年5月集計時から減少傾向にある。

1契約あたりのトラフィックの推移(発表資料より)。1契約あたりのダウンロードトラフィックは、4年前に比べ、約2倍に増加

1契約あたりのトラフィックについても、ダウンロードは増加傾向、アップロードは減少傾向にあることを示す結果になっている。2010年5月の値はダウンロード・アップロードともに前回集計時の値を下回っているが、その後ダウンロードは再び増加に転じ、アップロードは減少を続けている。

今回公表された「我が国のインターネットにおけるトラヒック総量の把握」はPDFで公開されている。