The purpose of Linux Mint is to produce a modern, elegant and comfortable operating system.

Linux Mintの開発チームは9日(米国時間)、Linux Mintの最新版に「Linux Mint 12 LXDE」を新たにラインアップに加えた。Linux Mint 12は、Ubuntu 11.10をベースに開発されたLinuxディストリビューションで昨年の11月末に公開されている。Ubuntuとは異なる独自のUIを採用することでユーザに受け入れられている。

Linux Mint 12 LXDEはその名のとおり、デスクトップ環境に「LXDE」が採用されている。LXDE (Lightweight X11 Desktop Environment)は、X Window System上で動作するオープンソースのデスクトップ環境で、GnomeやKDEよりも軽量で高速に動作する。

収録されているLXDEのバージョンは0.5.0。他にもFirefox 7.0.1やThunderbird 7.0.1、オフィス系としてAbiWord 2.8.6やGnumeric 1.10.17など、デスクトップ環境に必要なアプリケーションが収録されている。プロセッサは32ビットのみの対応で、256M以上のメモリと5GB以上のディスクスペース、800x600以上のグラフィック能力のあるVGAが必要となっている。

Linux Mint 12 LXDEの動作画面

LXDEのコンポーネントが動作する。

また2月に公開されたKDE版 Linux Mint 12と同様、"ハイブリットISOイメージ"が採用されている。"ハイブリットISOイメージ"とはCDからの起動とUSBからの起動をサポートしているイメージファイルのことで、CDだけでなくUSBメモリに直接ISOイメージを書き込み、USBメモリブートで起動させることができるようになっている。

今回の発表により、Linux Mint 12には、Gnome 3ベースのLisa、KDE版、LXDE版の3つのバージョンが公開されたことになる。どのバージョンもこちらよりダウンロードできる。