The purpose of Linux Mint is to produce a modern, elegant and comfortable operating system.

Linuxユーザの人気を集めているLinuxディストリビューションLinux MintにKDE版である「Linux Mint 12 KDE」が登場した。Linux MintはUbuntuをベースに開発されているLinuxディストリビューション。GNOME 3プラス独自UIのMGSEを採用したLinux Mint 12は昨年の11月にリリースされている。

Linux Min 12 KDEはUbuntu 11.10をベースにしている点でLinux Mint 12と同じ。デスクトップ環境はKDE SC 4.7.4が採用されている。その他、ブラウザとしてFirefox 8.0、メーラとしてThunderbird 8.0、オフィススイートとしてLibreOffice 3.4.4などが収録されている。 32ビットおよび64ビットのx86プロセッサを対象とし、512M以上のメモリと5GB以上のディスクスペース、800x600以上のグラフィック能力のあるVGAが必要。

Linux Mint 12 KDEのインストーラ兼LiveCDの動作画面 - LiveCDとなっているため、インストールせずにLinux Mint × KDEの環境に触れることができる。

Linux Mint 12 KDEのインストールは数ステップで完了する。

Linux Mint 12 KDEの動作画面

様々なKDEのアプリケーションが動作する。

Linux Mint 12 KDEではLinux Mintのリリースとして初めて"ハイブリットISOイメージ"が採用された。従来、Linux MintをUSBメモリに書き込むには「Startup Disk Creator」や「UNetbootin」といった書き込みツールが必要だった。今回リリースされたISOイメージはハイブリットISOイメージとなっており、ddコマンドを使って直接USBメモリに書き込めるようになっている。書き込んだUSBメモリはブート可能となり、USBからLinux Mintを試用したり、インストールできるようになる。

Mintの開発者によると、USBメモリへの書き込みにツールを利用しない点や、迅速&簡単に作成できる点などがハイブリットISOイメージを採用するメリットとしている。引き続きStartup Disk CreatorやUNetbootinとの互換性も維持しており、ツールで作成することも可能となっている。