EMCジャパンは2月29日、HDFS(Hadoop Distributed File System)にネイティブ対応するスケールアウトNAS製品「EMC Isilon」を提供開始したと発表した。同社では、NAS製品でのHDFSのネイティブ対応は業界初としている。

HDFSにネイティブ対応するスケールアウトNAS「EMC Isilon」

HDFSはビッグデータの分析で注目されているApache Hadoopで使用されているファイルシステム。サーバに直接接続するディスク(DAS)に換えて同製品を使用することで、拡張性、可用性、データ保護を備えたHadoop向けのストレージ環境を構築できる。また、標準プロトコル(NFS、CIFS、FTP、HTTP)によるアクセスが可能で、高速なデータ移動にも対応する。

同社は、Apache Hadoopを再実装した企業向けソリューション「EMC Greenplum HD」を提供しているが、今後はEMC Greenplum HDと「Isilon」との連携を進め、非構造化データの分析ソリューションを推進するとしている。両製品の連携ソリューションの国内提供開始時期は、2012年第2四半期以降に予定されている。

HDFSのサポートは、最新OS「OneFS 6.5」を搭載した「Isilon」で利用可能で、サポート契約をしている顧客は無償でOneFS 6.5にバージョンアップが可能。