The purpose of Linux Mint is to produce a modern, elegant and comfortable operating system. |
Linux Mint teamは、同プロジェクトが開発しているデスクトップ環境の最新版「Cinnamon 1.3」を公開した。Cinnamonは、GNOME Shellからフォークしたデスクトップ環境。今年の1月に安定版であるCinnamon 1.2がリリースされたばかりで、Cinnamon 1.3は初のメジャーアップデートとなっている。
もともとLinux Mintはデスクトップ環境としてGNOMEを採用していたが、GNOME 3で採用されたGNOME ShellがLinux Mintの設計思想に合わなかった。そこでGNOME 3の技術をベースに従来のLinux MintのUIを提供するMGSE (Mint Gnome Shell Extensions)を開発し、Linux Mint 12で採用した。また、GNOME 2から派生したデスクトップ環境、MATEもあわせて採用している。
しかし、1月の始めに開発チームはブログでどちらのデスクトップ環境もLinux Mintのビジョンに適していないとし、新たなデスクトップ環境Cinnamonの開発を発表していた。
Cinnamon 1.3ではパネルコンポーネントがすべてアプレットとなっている。アプレットにすることでメニューやウィンドウリスト、サードパーティ製のアプレットなどを簡単に削除、移動、追加できる。またCinnamon settings(設定ツール)に、フォントやウィンドウ、デスクトップアイコン、マウスポインタ、GTK+テーマの設定などが追加された。
次のリリースとなるLinux Mintでは、Cinnamonが採用される可能性が高い。すでにLinux Mint 12でもCinnamonがリポジトリに入っており、利用できるようになっている。他にも、Ubuntu 11.10やFedora 16、OpenSUSE 12.1などでも利用が可能だ。
なお、Cinnamon 1.3の発表から3日後に「Cinnamon 1.3.1」が公開されている。Cinnamon 1.3.1はメンテナンスリリースとなっており、Cinnamon Settingsの改善やテーマの修正などが行われている。