ユビキタスは、Linux/Androidシステムの高速起動ソリューション「Ubiquitous QuickBoot(QB)」向けマルチコアCPU対応ソフトウェア開発キット(SDK)となる最新版R1.2の提供開始を発表した。

QuickBootは、同社独自技術を用いたLinuxやAndroidなどの高速起動を可能とするソフトウェア製品。アプリケーション側で使用しているメモリ量に依存せず、電源オフの状態から数秒で起動することが可能で、現在、量産製品での採用・開発が進行中なほか、すでに一部搭載製品では出荷が開始されているという。

今回のリリースでは、従来サポートしてきた1コアCPUに加え、マルチコアCPUへの対応を果たした。具体的にはARMのCortex-A9 MPコアをベースとしたCPUをサポートしており、リファレンスCPUとしては、Texas Instruments(TI)のOMAP4(Cortex-A9 Dual Core搭載)が指定された。これによりOMAP4搭載リファレンスボード「PandaBoard」向けにQuickBoot対応BSPおよびサンプルコード、マニュアルなどが同梱されることとなり、カスタマはPandaBoardをQuickBoot実装の一例として参照しつつ、カスタムボードへのQuickBoot実装が可能になるという。