日本アイ・ビー・エムとNECは1月25日、両社が開発したOpenFlowベースのネットワーク・ソリューションの導入がスタンフォード大学、TervelaおよびSelerity Corpといった大手イノベータで相次いでいると発表した。

両社のソリューションは、IBMのOpen Flow対応トップオブラック、スイッチラックスイッチ「G8264 10/40GbE」と、NECのプログラマブルフロー・コントローラ、「PF5240 1/10 Gigabit Ethernet Switch」「PF5820 10/40 Gigabit Ethernet Switch」を統合したもの。

これを利用することで、ネットワークの管理者はフローごとに仮想ネットワークを簡単に管理できるようになり、複雑な基盤物理ネットワークやプロトコルには手を加えずに、複数の独立した仮想ネットワークや関連ポリシーを作成および削除可能になる。

両社のソリューションは動的ネットワーク、膨大な量の情報の管理、新サービスの提供などに活用されている。

OpenFlowプロコトルの開発元のスタンフォード大学は並列ネットワークに導入し、大学で使用している本番環境へのOpenFlowの適用性をしているほか、Tervelaは、「動的ネットワーキングに飛躍的進歩をもたらし、グローバル・トレーディング、リスク分析、eコマースなどの複雑で要求水準の高いビジネス環境におけるビッグデータを活用した予測分析を実現できる」と評価している。Selerityは、同ソリューションを導入して世界中の金融市場におけるリアルタイムな意思決定を加速させている。