米Texas Instruments(TI)は、消費電力かつ低価格を要求する組み込みアプリケーション向けワイヤレス・コネクティビティ・テクノロジー「SimpleLink 製品ファミリ」を発表した。同製品ファミリは、組み込みシステムへの容易な実装を実現するための独立したワイヤレス・プロセッサを内蔵している。

SimpleLinkファミリのフラッグシップ製品SimpleLink Wi-Fi「CC3000」は、実装が容易なWi-Fiソリューションであり、「モノのインターネット(Internet of Things)」の拡大を支援するために開発された。

IEEE802.11ネットワーク・プロセッサを内蔵し、インターネット接続機能を簡単かつ迅速に実現する。これにより、低消費電力の組込製品へWi-Fi機能を搭載することが可能となり、これまでネットワークに接続できなかった製品でもインタラクティブ・サービス製品へ転換していくことが可能になるという。

また、RFに関する専門知識がほとんど不要で、独立したソフトウェア・スタックを内蔵するとともに、同社およびサードパーティの強力なツール群およびサポートが開発を支援するとしている。

なおすでにSimpleLink Wi-Fi CC3000モジュールは、サンプル出荷中で、量産出荷向けに生産を開始している。SimpleLink Wi-Fi CC3000 FRAM評価モジュール・キット(EMK)は参考価格199ドルで供給しており、その他のSimpleLink製品ファミリであるSimpleLink ZigBee「CC2530ZNP」、SimpleLink 6LoWPAN「CC1180」およびSimpleLink ANT「CC2570/71」の各ソリューションも量産供給中となっている。