京都大学は、同大学の物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)が、英国王立化学会(RSC)と共同で、英科学誌「バイオマテリアルズ・サイエンス(Biomaterials Science)」を新たに発刊することを発表した。物質科学、生物学、化学、物理学における、バイオマテリアル(生物材料や生体材料など)の基礎研究から応用までをカバーする学際的なジャーナルとなる。

投稿は2012年3月から受け付け、同年8月にオンライン速報版の掲載を開始し、冊子体の第1号を2013年付けで刊行する予定。研究成果がより広く知られるよう、掲載論文のオンライン閲覧は2014年12月までは無料とする予定だ。

なお、RSCが大学と共同でジャーナルを出版するのは日本では初めてで、世界では2誌目となる。

同誌の共同編集長にはiCeMSの中辻憲夫拠点長と、米ノースウェスタン大学のフィリップ・メッサースミス教授が、副編集長にはiCeMS・理学研究科の杉山弘教授が既に決定し、ほか2名の副編集長が欧米から加わる予定だ。

「バイオマテリアルズ・サイエンス」の表紙イメージ